社会福祉法人たんぽぽ福祉会 理事長 小板 孫次
昭和46年4月、市内の小学校に3人の重度知的障がいを持った子供が入学しました。ところが、2カ月後の6月にはこの3人の子供たちは、学校側の都合により退学させられてしまいます。その後、親たちが会を作り、運動をし、昭和47年4月、同小学校内に障害児学級「たんぽぽ学級」が生まれました。これが、社会福祉法人たんぽぽ福祉会の出発点です。
そして今日まで、障がいを持つ人たちの就労支援を行いながら働く場所、生活する場所を保護者・職員が力を合わせつくってきました。一番の目標は重い障がいを持った人たちが、生活と労働、地域交流などの社会経験を通じて、常に成長を続けることを可能とし、親亡き後も幸せな生活を送ることができるようにすることであり、このことをたんぽぽ福祉会の原点としています。
働くことは、生きること。
―「働く生活」と通じて「地域社会」へ―
1)働いて賃金をもらい生活することを学習し、豊かな生活を目指す
2)自分の生活を組み立てる
・基本的な生活習慣を身につけ、自分のことができるようになること
・毎日仕事をするという経済活動を行い、同時にお金を大切に使う学習をする
・健康な体を維持するため、食生活のコントロールを身につけ体力作りをする
3)地域生活を目指す人を含め、社会の中で通用する社会性を身につける